オンライン学位の時代!

これまで学位取得と言えばフルタイムが中心に考えられてきた。しかし、真のエリートはオンラインで海外大学の学位取得を目指すのだ。

EMBA卒業生紹介① ~UCLA-NUS 2009年卒 岡田美紀子さん

EMBA受験を考えている方にとって、卒業後にはどんなキャリアがあるのだろう?というのは非常に気になる部分だと思います。

確かに、フルタイムMBAプログラムに関しては、サマーインターンやボストン・キャリアフォーラムなどで外資系への転職の道が開けたり、最近では自分で起業という道もあります。しかし、EMBA卒業後のキャリアというのは、そもそも卒業生も日本で非常に少ないことから、まだまだ良く知られていません。そこで当ブログでは、今後様々な業界で活躍するEMBA卒業生にインタビューをし、EMBAが人生やキャリアの中でどのようなインパクトを与えたのか? 本当にためになったのか?等、受験を考えている方々が気になる部分を明らかにしていこうと思います。

 

 

記念すべき第1回目は、UCLA-NUS EMBAプログラムを2009年に卒業され、現在はアメリカの巨大グローバル企業の日本法人に勤務する岡田美紀子さんです。

            

             f:id:embaguide:20150809235946j:plain

 

T:はじめまして。岡田さん、今日はお忙しいところありがとうございます。まずは、自己紹介からお願いできますでしょうか?

 

O:はい。簡単に職歴等から紹介させて頂きますと、1998年南山大学法学部卒業後、リクルート(現:リクルートキャリア)入社。勤続10年の間で、企業向け採用コンサルティング、個人向けキャリアカウンセリング、事業開発、営業企画立ち上げなどを経て、現在はリーダーシップで有名な米系大手グローバル企業にてHR マネージャーをしております。UCLA-NUS Executive MBAには2008年から通い2010年に卒業しました。

 

T:ありがとうございます。それでは、何故留学を考えられたのですか? 何故、EMBAを目指されたのかということも教えて頂ければ幸いです。

 

O:大学の時に海外からの留学生と触れる機会が多く、彼らと話すことで自分の視野が広がり、日本について深く考えるようになったことから、漠然と「将来は色々な国の人と働きたい。グローバルで活躍できる人になりたい」と考え始めたんですね。

大学時代は、資金の問題もあり留学できなかったので、社会人になってからもずっと海外で勉強する道を模索していました。ただし、TOELとGMATのスコア取得に難航し、かつ自分のキャリアがHR(人事)系であったことから、「MBA or MS in HR? U.S. or Europe? 1 year or 2 years ?」と7年近く自問する日々が続きました。その間、MBA FairやSchool visitで色々な大学の教授や卒業生の話を聞き、最終的には社会人10年目になって「自分はGlobal HRのキャリアで進む。そのためにGlobal Executive達と一緒に授業が受けられるEMBAに行く」と決意したんです。

 

T:7年間も悩んでいたと!それは、すごいですね。ちなみに、学校はUCLA-NUS以外にも色々あったかと思うのですが、何故このプログラムを選ばれたんですか?

 

O:U.S.の大学がAsiaの大学と組んでいるいくつかのEMBAのInformation Sessionを受け、Admission Staffや卒業生の方と話をして各校の強みや雰囲気などを確認しました。その中でも実際に、UCLA-NUS EMBAは入学前年の11月に上海セッションを見学させてもらい、クラスの人数、議論の内容、自分が本当に授業についていけるのか、などを確認したんです。最終的に少人数制(毎年40-50人)で議論重視、U.S.(LA)とAsia(Singapore, China, India)で幅広く学べるということでUCLA-NUS EMBAを選択しました。GMAT提出が任意だったのも、英語が得意ではなかった私には大きな決め手でした。あとは、2つの学位が取得できるというのもグローバルを目指す私にとって魅力でした。

 

T:そのような経緯だったんですね。受験準備などについて教えていいただけますか?

 

O:留学を考え始めた頃に2年ほどTOEFL、GMATスコア取得用に留学予備校に通いました。また実際の英語での授業を体験するためにグロービスの英語でのMBA単科クラスも受講しました。ただし、最終的に学校をUCLA-NUS EMBAに絞った後は、エッセイ・推薦状作成は自分で考えて準備をしました。エッセイは留学予備校で準備をしていた時から自分のCareer Historyと将来のCareer Visionをまとめていたので、そちらをもとにストーリーを作りました。推薦状は当時クライアントだった外資系企業のマネージャーに依頼しました。

 

T:受験にあたって苦労した点は何かありますか?

 

O:私の場合は、1)TOEFL, GMATのスコア取得と、2)資金準備です。この2つが揃っていたらもっと早くに海外でFull timeでのMBAを受けていたと思います。また、自分なりにMBA取得する意義、その後のキャリアを考えるのも苦労しました。

 

T:インタビューはどのように行われたのですか?

 

O:おそらく特例だと思いますが、実は正式なインタビューはなかったんです(笑)

私の場合、1)受験する前年5月にSingaporeでAdmissionに会い話を聞き、2)9月に日本で開催されたInformation Sessionに参加し教授と面談し、3)11月に上海クラスを見学した、ことから、私の志望度が伝わったらしく、必要書類を提出したら、「貴女のことをよく分かっているのでインタビューはなしで選考を進めます」と連絡があり、合格となったんです。

これは、EMBAを受験する方に知って欲しい事なんですが、希望する学校が見つかったら早い段階でAdmissionと連絡を取り、卒業生や教授を紹介してもらうことが重要だと思います。TOEFL, GMATのスコア取得は自分の実力勝負だが、熱意を伝えることもとても効果的です。

また、履歴書以外にボランティアなど活動しているものがあればその情報も一緒にPRしたほうが良いです。インタビューについては、海外に住んだことない人やリスニングが苦手な人はお金をかけても対面インタビューにすると熱意が伝わり合格確率が上がると思います。

 

T:もう既に知っているからインタビューはいらないというのは良いですね。(笑)

実際に学校に通われてからの生活はいかがでしたか?授業の間はホテルに宿泊されていたんですか?

 

O:授業の間は、ホテルや学生寮を利用しました。毎回、Sessionの前にAdmissionから「推薦ホテル、学校内宿泊施設利用のいずれを希望か?」質問がありましたが。私は毎回、Singapore, UCLAの時は学校内宿泊施設を利用していました。上海、インドのセッションでは一番安いホテルを利用。さらにお金を節約するために、仲良くなったクラスメイトとルームシェアをしていました。

 

T:往復渡航費はいかがですか?

 

O:UCLA-NUS EMBAの場合は、15か月間で3か月毎6回(5月、8月、11月、2月、5月、8月)2週間のSessionがあったんです。場所は、5月がSingapore(2回)、8月がUCLA(2回)、残りは中国・上海(1回)、インド・バンガロール(1回)、毎回、3か月前にはある程度の詳細スケジュールが分かるので格安航空券を購入していました。U.S. 中国、は14日間でも当時はVisa取得が必要でした。今はU.S.はESTAで行けますね。中国も今は勿論Visaは必要ありません。

 

T:印象に残った授業等ありますか?

 

O:UCLA-NUS EMBAの場合、6回のうち3回はUCLAの教授、3回はNUSの教授が授業を受け持つんですね。各校ともにDeanやシニアな教授が教えてくれることが特徴でこれはおそらくEMBAのメリットの一つだと思います。プログラム内での名物教授は1回目の8月UCLA SessionでのAccounting を教えるProfessor: Carla Hayn。彼女の「どんなに素人でも絶対に私の授業を終えるときには一通りのAccountingと分析ができるようになっている」という情熱はすごく、自分も含めてAccountingの基礎がない人はほとんど毎日夜中まで補講を受ける。授業中は昼休みもFinancial Statementを渡され分析しながらランチをする、ぐらい。他にも、UCLAでLeadershipを教えてくれるProfessor: Sanford M. JacobyもHR業界では有名でした。

 

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             (LeadershipのProfessor.Jacobyと)

その中でも、やはり特に印象に残ったクラスは、AccountingとLeadershipですね。他にもNUSの教授でMicro Economicsや Financeも分かりやすくゲーム感覚で教えてくれたのが良かったですね。

 

T:EMBAを卒業して得たものは何ですか?

 

O:得たものは本当に色々ありましたが、大きく3つだと思います。1)は視野の広さ、高さ…ビジネスを俯瞰的に見られるようになっただけでではなく、世界から日本、自分を客観的に見ることができるようになったと思います。同時にEMBAのクラスメイトを通じて世界が身近に感じられるようになりました。

2)は自信…仕事と学業の両立で、時間管理や選択と集中ができるようになりました。また、英語での議論やプレゼンテーションなど、やり遂げられたことは自分に大きな自信となりました。

3)はGlobal Talentとしての証明ですね…私は今まで海外に住んだことも働いたこともなかったわけですが、EMBAを取得したことによって、社内外からGlobal Talentとして認められるようになりました。卒業後、現在のポジションへ異動が可能になったのも、勿論MBAの学位があったからというわけではありませんが、学校の勉強で更に高いポジションへチャレンジする自信がついたのは間違いないと思います。

 

T:ありがとうございました。最後にこれからEMBA受験を考えている方にメッセージを頂けますか?

 

O:MBAと一言で言っても、実に様々です。MBAという言葉に踊らされず、教授陣、クラスメイト、授業内容などしっかりと吟味して自分の貴重なお金と時間を投資するのに相応しいものを選択してください。Executive MBAは、日本ではまだまだ知名度が低いですが、教授陣もクラスメイト達も経験豊富なので、議論の質が格段に高いです。クラスメイト達もマネージメントレベルでの課題があってそれを解決するために来ているわけです。その分、自分からのアウトプットもたくさん求められますが、今までの経験をもとに、これから経営者としてProfessionalの道を歩みたい人、自分の会社内だけでなく新しいカルチャーを得てグローバルな人材になりたい人には本当にお薦めです。

 

T:今日は本当にありがとうございました。

 

 

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発表! 2015年:日本人のためのエグゼクティブEMBAランキング③(アジア・スクール版)

EMBAプログラムを検討している方の多くは、様々な事情から「仕事は辞められない」、「ヨーロッパやアメリカに行くには時間や距離的にちょっと…」「アジア・フォーカス!」と考えている方も多いのではないでしょうか。そのような方々のためにも、日本に住みながら通えるアジアのEMBAプログラムは地理的にも忙しいエグゼクティブに最適です。アジアに特化した知識や人脈が得られるのも魅力的です。そこで、本日は、FTとEconomistなどのランキングを参考にしながら、アジアで受講が可能なアジアのプログラム・ランキング、「2015年:日本人のためのエグゼクティブEMBAランキング③」 アジアスクール版Top 5を発表したいと思います。尚、このランキングのアジアのビジネス・スクールは全て英語での受講が可能なプログラムです。

 

2015日本人のためのEMBAランキング③

(アジアスクール版 ランキング)

Rank

プログラム名

FT

Eco

  1

Nanyang Business School EMBA (Singapore)

8

N/R

  2

CEIBS EMBA (China)

10

N/R

  3

NUS Business School Asia Pacific EMBA (Singapore)

18

29

  4

CUHK Business School EMBA (Hong Kong)

24

N/R

  5

Singapore Management University EMBA (Singapore)

N/R

N/R

 

第1回、2015年 日本人のためのEMBAランキング アジアスクール版では、シンガポールの名門、Nanyang Business School EMBAプログラムがトップとなりました。このNanyang Business Schoolはフルタイム・プログラムや早稲田ビジネススクールとのDual Degree MBAプログラムは日本でも非常に有名ですが、EMBAプログラムはFTランクで単独で8位に入るなどグローバルな知名度を獲得しています。

                      

今回のランキング・トップ5の中にシンガポールのスクールが3校入っています。やはりアジアの中で、英語で行われるプログラムはシンガポールのスクールがDiversity、Faculty全てにおいて圧倒的に有利です。日本人の卒業生もここ数年においてはコンスタントに入学しているようですし、シンガポールのEMBAには今後も注目です。

 

 

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発表! 2015年:日本人のためのEMBAランキング②(単独・プログラム)

                                                

先月、当ブログが昨年のFT、Poets&Quants、Economistなどのランキングを参考にし、日本での知名度などその他のファクターも考慮して独自に算出した、「2015年 日本人のためのEMBAランキング①」(ジョイント・プログラム版)を発表しました。

 

今回はその第2弾目として、さらにBloombergのランキングも追加考慮し、日本人に最適なプログラムはどこかを明らかにする「2015年 日本人のためのEMBAランキング②」単独プログラム・ランキング TOP 20を発表したいと思います。 

EMBAプログラムの中でも、フルタイムと全く同じ学位が欲しい、一つの学校に通いたいということで、単独プログラムを検討されている方は、あくまでもこちらの方も参考までに見て頂けたらと思います。

 

2015日本人のためのEMBAランキング②

(単独プログラム・ランキング)

Rank

プログラム名

P&Q

BL

FT

Econ

  1

Wharton EMBA

2

4

6

N/R

  2

Chicago Booth EMBA

1

2

11

9

  3

Columbia Business School EMBA

7

6

25

15

  4

Kellogg EMBA

3

1

13

3

  5

U.C Berkeley Executive MBA

N/R

N/R

N/R

N/R

  6

London Business School EMBA

22

32

25

N/R

  7

INSEAD Global Executive MBA

13

16

9

N/R

  8

MIT EMBA

N/R

N/R

N/R

N/R

  9

IMD EMBA

11

19

15

10

  10

NUS Asia Pacific Executive MBA

N/R

N/R

18

29

  11

Nanyang EMBA

N/R

N/R

8

N/R

  12

IE Global Executive MBA

4

7

13

1

  13

Yale School of Management EMBA

N/R

N/R

N/R

10

  14

Oxford Said EMBA

14

28

21

2

  15

Duke EMBA

5

14

18

N/R

  16

Cambridge Judge EMBA

N/R

N/R

N/R

N/R

  17

NYU Stern EMBA

16

21

34

17

  18

Michigan Ross EMBA

12

10

35

24

  19

Cornell Johnson EMBA

17

29

42

20

  20

CEIBS EMBA

N/R

N/R

10

N/R

*Economistのランキングは2015年のランキングです。

 

日本人に最適なEMBA単独・プログラムはどれか? 今回は、EMBAプログラムの中でも学費も最も高額のWharton Executive MBAプログラムに決定しました。Wharton EMBAに関しては、Philadelphiaだけでなく、San Franciscoにもキャンパスを構えており、アジアやロシアなどの国から通う学生もいるほど人気があるプログラムです。

 

 

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何故HBSやStanfordにEMBAプログラムがないのか?

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このブログを読んだり、EMBAを受験しようとしてリサーチしている方の多くが気になることがあります。それは、何故ビジネススクールとして間違いなくトップブランドであるHBSとStanfordの2校がEMBAプログラムを提供していないのだろう?ということです。

その理由を少しだけ解明してくれる記事がPoets & Quantsにありました。(2011年3月の記事です)

 

“Why HBS, Stanford & Tuck Shun the EMBA”

 

この記事では、ビジネススクールの中でもEMBAを提供していない、HBS、Stanford、Dartmouth Tuckのトップスクール3校について書かれています。細かい内容に関しては記事を読んで頂ければと思いますが、各校の主な理由はこんなところだそうです。

まず、Dartmouthに関しては、(2011年時点では)経済的な理由で必要ないということと、フルタイムへのフォーカスという点でEMBAプログラムを提供することは考えていないということです。あとは、フルタイム学位の価値が損なわれるかもしれないという視点も議論されていたようです。

Stanfordはどうでしょうか? Stanford GSBのミッションとして、” Change lives. Change organizations. Change the world.”というステートメントが掲げられていますが、Stanfordの視点として、主にシニア・エグゼクティブが中心のEMBAプログラムでは、この「変化」を起こす人材を育てるのは難しいからということだそうです。

最後に、HBSはどうでしょうか? HBSの教育方針としては、教授や学生同士の日々のInteractionを非常に重要視しており、EMBAのような週末のみや1ヶ月に一回だけ集中的にキャンパスに来るようなスタイルだとHBSでの学びの強みが発揮できないようです。

 

記事によると、これらの3校がEMBAプログラムを提供しないのは、学校の方向性や教育方針という観点からのようです。しかし、EMBAプログラムをスタートしようと思えば、どこもそんなに時間をかけなくてもスタートできるとも書かれています。ちなみにですが、3校とも、シニア向けにはExecutive Educationのプログラムを提供しており、HBSのAdvanced Management Program, “AMP”というのは非常に有名です。

 

今後これらのスクールがEMBAプログラムを提供する可能性はあるのでしょうか? 個人的には当然ですが、可能性は「ある」のではないかと考えています。

では、EMBAを始めるとしたらどの学校か?

3校の中で一番可能性が高いのは、Stanfordかなと考えています。その理由は以下です。

  1. 既に、シニア向けにStanford GSB内でMSxという12か月のプログラムを提供しており、卒業するとMaster of Science in Management (MS)という学位が得られる。ただ、この学位の価値がMBAに比べてどうなのか…という評価が企業やこれから進学を考える人にあるという点。
  2. カリキュラムの歴史、”Program History”を読んでいると、時代の変化に応じてプログラムの形や名前が変わってきていること。現在の、MSxというプログラムも2013年に変わったばかりではあるが、このプログラムも進学を考える人や学生からのフィードバックを見ながら学校は時代に合った最適な形に変えてくるのではないかという点。
  3. 最後に「需要が必ずある!」という点です。MBAでの高いブランド力があるStanfordのEMBAなら行きたい人が世界中にいる。そして、学校へのアクセスが比較的容易という部分です。(EMBAに関しては、ここは非常に重要)

 

ということで、一番条件が揃っているStanfordはもしかしたらEMBAを始めるかもしれません。(勿論、その保障はなし)。

その次に可能性があるのは、フルタイムMBAも他と比べて少人数性のDartmouthなのかな?と思いますが、他校と比べてNYなどからのアクセスに時間がかかってしまうという問題点があるので、EMBAプログラムをスタートするとしたら、ジョイント・プログラムでのスタート?ジョイントDegree?若しくは、メトロキャンパスを開設してのスタートとなるかもしれません。

最後にHBSですが、今後EMBAプログラムを開始する可能性は、(勿論ゼロではないかと思うのですが)他と比べると低いのかなという気がします。HBSではExecutive Educationという枠組みではあるものの、AMPが既にCertificateとしても企業や個人から大きな知名度を得ているということがあります。そして、HBSは現在、シニア向けよりもHBXというデジタルのプラットフォームでCOReというビジネスのファンダメンタル的な教育をスタートさせたりしていて、これからビジネスエデュケーションの新しい市場を切り開いていこうとしているのかなという気がします。

 

 

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発表! 2015年:日本人のためのEMBAランキング①

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ビジネススクールのランキングに関しては、毎年多くの欧米のビジネス系メディアが様々なMethodologyを使い発表していますが、ビジネススクールの学生の中では人数も少なくマイノリティーである日本人にはあまりしっくりこないランキングが多いと感じる方もいるのではないでしょうか?

 

そこで本日は、当ブログが昨年のFT、Poets&Quants、Economistなどのランキングを参考にし、日本での知名度などその他のファクターも考慮して独自に算出した、「2015年 日本人のためのEMBAランキング①」を発表したいと思います。まず、第①段階としてEMBAで数多く見られる2校以上がタッグを組む形でプログラムを提供するジョイント・プログラムのランキングを発表したいと思います。これからEMBAプログラム、その中でもジョイント・プログラムを検討されている方は、あくまで参考までに見て頂けたらと思います。

 

2015年 日本人のためのEMBAランキング①

(ジョイント・プログラム ランキング)

Rank

プログラム名

FT

P&Q

Eco

 1

Kellogg-HKUST EMBA

2

6

 2

UCLA-NUS EMBA

4

2

3

 3

EMBA Global Americas & Europe

(Columbia Business School and London Business School)

5

7

N/R

 4

Tsinghua – INSEAD Executive MBA

3

6

N/R

 5

TRIUM Global EMBA

(London School of Economics, NYU Stern, and HEC)

1

8

N/R

 6

IE-Brown Executive MBA

N/R

N/R

N/R

 7

Georgetown-ESADE Global EMBA

22

4

12

 8

Cornell-Queen’s EMBA

47

13

N/R

 9

EMBA-Global Asia

(Columbia Business School, London Business School and HKU)

N/R

N/R

N/R

 10

IMD-CKGSB Dual EMBA

N/R

N/R

N/R

*Economistのランクは2013年度のものを参考にしています。

 

日本人に最適なEMBAジョイント・プログラムはどれか?今回のランキングでは、EMBAと言えばこのプログラムと言われるほど有名なKellogg-HKUSTプログラムがトップとなりました。

 

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海外駐在中のマネジャーはEMBAに通う絶好のチャンス!

今の時代、グローバルに展開する日系企業や外資のグローバル企業に勤務していると誰でも海外転勤の可能性があります。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど場所は様々ですが、転勤した当初は業務に慣れたり語学を習得したりする必要があるでしょう。しかし、1年~1年半も経てば恐らくその土地での生活や業務に慣れてくるはずです。多くの海外駐在員の方々は、生活や業務に慣れると、今度は折角だからと様々な場所に旅行に行ったりと海外生活を存分にエンジョイされるでしょう。もちろん、それは素晴らしいことだと思いますが、もしも大都市(例えば、NY、Boston、Chicago、LA、London、Paris、上海、北京、香港、シンガポールなどなど)に駐在中の方はグローバルなネットワークを構築したり、トップスクールのEMBAで勉強できる絶好のチャンスだということも覚えていて下さい。

日本に住みながら、海外のトップスクールのEMBA通うのは勿論可能ですが、交通費や時間などの観点で考えるとかなりハードです。海外の都市に住んでいて、もしも近くにトップスクールのEMBAプログラムがあれば、通うにあたってかなりアドバンテージがあります。

 

例えば、NYに住んでいればColumbia Business School、NYU Stern、CornellのJohnsonなどのトップスクールのEMBAプログラムがマンハッタンで提供されています。通学の頻度も、Columbiaに関しては毎週金曜日、NYUは2週間に一回の金土、Cornellは土日に授業が展開されており、どこのスクールも仕事に大きく影響を与えない範囲で通学が可能です。

ロンドンに住んでいる方であれば、London Business SchoolのEMBAプログラムはロンドンキャンパスであれば主に週末に授業が展開されます。その他にOxford SaidやCambridge Judgeなどの一流校のEMBAプログラムも少し場所は離れてしまいますが、通えない範囲ではありません。

香港に住んでいる方でしたら、Kellogg-HKUSTやChicago Boothなどのアメリカ発のトップスクールだけでなくCUHKやCity Uなどのローカルな名門スクールに通うというオプションもあります。シンガポールも同じようにINSEADやUCLA-NUSといったヨーロッパやアメリカ系のトップスクールの他に、ローカルな名門であるNUS単独のEMBAプログラムやNanyang Business Schoolといったオプションがあります。

 

     

 

EMBAの一番の利点は、やはり仕事をしながら通えるという部分です。海外でグローバルなチームをマネージメントしている立場の方であれば、EMBAで学んだマネージメントの知識、スキル、そしてネットワーク等を普段の業務に即活かすことができ、職場にも大きく貢献できることは間違いありません。海外で勤務している貴重な時間、この時間を使ってEMBAで学びトップ・エグゼクティブへの道を切り開いて欲しいと思います。

 

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EMBA紹介⑫ Tsinghua-INSEAD EMBA Programme

Tsinghua-INSEAD EMBA Programme (TIEMBA)

(中国の名門Tsinghua UniversityとINSEADがジョイントで運営しているエグゼクティブMBAプログラム)

 

 TsinghuaUniversity  Insead 

URL: http://tsinghua.insead.edu/

 

プログラム開始時期: 6月

期間: 18か月間

通学フォーマット:毎1ヶ月~2ヶ月のスパンで連続7日間のブロックウィーク。授業は、Tsinghua Universityのある北京で6回、INSEADのシンガポールキャンパスで3回、フォンテーヌブローキャンパスとアブダビキャンパスで各1回ずつの計11回通うことになります。

キャンパス: 北京、フォンテンブロウ、シンガポール、アブダビの4ヶ所

クラスのサイズ: 37人(2015年卒)

学生の平均就業年数: 14年

学生の平均年齢: 37歳

学生の国籍: 約13か国の生徒が参加。学生の国籍に関してのダイバーシティーは少人数のこのプログラムでも発揮されています。

男女比率: 8:2

卒業後に取得できる学位: Master of Business Administration がTsinghua UniversityとINSEADの両校から1つずつ発行されます。

学費: USD100,000

学費に含まれるのは、授業料、授業に使う全ての本と資料、イベントなどでの食事代などです。各キャンパスへの移動交通費、ホテル代などは含まれていません。

受験に関して: 受験は、TsinghuaかINSEADどちらかに応募する形となります。オンラインでのアプリケーションに、2通の推薦書、エッセイ、GMATのスコア(INSEADのテストでリプレースすることも可能です)、トランスクリプト等を提出。その後、プリセレクションに合格したキャンディデートから面接がおこなわれます。

 

特徴: 世界で一番規模の大きいビジネススクールであるINSEADと中国では超名門のTsinghua University(清華大学)がジョイントで提供するEMBAプログラム。2014年のFTランキングでは、TRIUM、Kellogg-HKUSTに次いで3位にランクインしている。毎年40人程度しか入学を受付けていないこの少人数のプログラムは、アジアと欧米両方のビジネスプラクテスを学び、真にグローバルなネットワークを構築するのに非常に役立つのは間違いないだろう。18か月間で、2つのMBAの学位を取得できるということもありプログラムスケジュールはかなりハードではあるが、グローバルに自分の価値を高めるという観点で考えると学費も時間もペイオフできるのではないだろうか。まだまだ日本人のアラムナイも少ないので、唯一の人材を目指すなら最適なプログラムである。

 

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EMBAの前にフィリピン留学!

EMBAを受験する、またはEMBAに合格し入学前の人達にとって自分の英語でのコミュニケーション能力が通用するかどうかというのは非常に気になるポイントかと思います。

ビジネススクールでは、英語での読解力を求められる事はもちろん、それ以上に英語を使って自分の意見を述べてディスカッションをしたり、プレゼンテーションをしたりという機会が必ずあります。その際に、重要になってくるのが英語でコミュニケートする能力です。この能力を高めるにはとにかく英語を使いまくるしかありません。しかし、日本に住んでいては、この能力を高めるのはなかなか難しいのが現状です。何故なら、コンビニでの買い物、友人と政治や経済について語り合う時に日本人同士で英語を使うということは殆どないからです。

 

この英語でのコミュニケートする能力を高めるのに一番いい方法は短期留学ですが、アメリカやオーストラリアに行くには遠い。そんな中、短期で英語を学ぶために留学するのに最適な場所がフィリピンのセブなのです。このフィリピン留学というのは日本からも飛行機で5時間程なので近い場所で英語漬けになりたいという忙しい方にも非常にお勧めの場所です。

このような環境なので、フィリピンのセブにはいくつかの英語学校が存在しますが、その中でも最もお勧めなのが、Chicago Booth EMBA卒業生の方が経営しているスクールである、USP-ESLと3D Academyの2校です。

 

1.セブ島留学 南フィリピン大学付属USP ESL

Facebook Page: https://www.facebook.com/USPESL/

USP ESL CENTER

 

2.フィリピン・セブ島に英語語学留学なら3D ACADEMYへ

Facebook Page: https://www.facebook.com/3dUniversalEnglish

 

経営者自身が、Chicago BoothのEMBAプログラムに参加する前にフィリピンに留学し英語力が格段に高まったということもあり学校の経営に乗り出したという、両校ともにアウトプットに関しては非常に定評があります。実際に、MBA留学の前にまずはフィリピンに留学をして英語の実力を高めたという方は結構います。

USP-ESLの方は、University of Southern Philippines という大学付設のESLコースとなっているのでアカデミックな雰囲気で、今後はMBAに関連した英語のプログラムも充実させていく予定だそうです。

 

フィリピンへの短期英語留学をお考えの方は、是非Chicago Booth EMBAの卒業生でかつ尊敬する経営者が経営されているスクールで英語力を高めて下さい。

 

 

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ビジネススクールへの企業派遣は全てエグゼクティブMBA(EMBA)にするべき

最近、日系企業の人事の方から幹部候補育成のためEMBA派遣を考えているという相談を受けました。

個人的には、これは非常に良いアイディアだと思います。

 

まだまだ、MBAの企業派遣というと多くの場合フルタイム・プログラムへの派遣がメジャーとなっています。この派遣される人達の年齢は20代後半から30代中頃までの中堅どこの社員だと思います。

MBA派遣を行っている日系企業は、殆どの場合、派遣する社員に求めることは(1)英語力の上達、(2)幹部候補としてグローバルなマネージメントを身につけること、だと思います。そして、留学後は本社に戻り幹部候補として勤務することだと思います。

しかし、現実では良く知られている事実としてMBA留学をした後、多くのこの幹部候補社員は退職してしまいます。この理由は、非常に簡単です。何故なら、まず一つはフルタイムMBAというのは良い職を探すための学校だからです。よって、卒業後に良いポジションを探すというのは当然の行動ですし、トップスクールであれば様々なポジションへの道が開けます。二つ目に、MBAという場は経営者の視点で物事を学びます。よって、卒業後、実際の業務で経営に関しての意思決定に関われなければ学んだ知識が生きることはないのです。

MBAから戻り、経営企画のポジションに配属されるというのは良くあることですが、大企業内での経営企画の業務は細部にわかれており、その中で頭を使うことのないテクニカルな業務をするだけではMBAの知識は全く生きません。(というか、MBA卒業後は殆どの卒業生はそう思っています)

しかしながら、企業にとっても日本的な人事制度の中で会社の空気を乱すことになってしまうので、MBAから戻ってきたばかりの30代の人間を優遇しいきなり部門長にするということもできません。このような理由から多くの卒業生が、MBAを卒業後、コンサルに流れてしまいます。企業としては、資金や機会を提供したにも関わらず、結局退職されてしまっては何も意味がありません。例え学費を返還させたとしても、そもそも他社の為に教育してあげている状態では意味がありません。

              

 

そこでこれからは、日系企業はEMBAへの派遣を検討すべきなのです。EMBAは「エグゼクティブMBA」というだけあり、世界中から経営者や幹部候補が集まっています。通っている学生に関しても平均は大体37~38歳というプログラムが多いですが、40代、50代の学生も多く通っています。30代前半のスタッフをMBA卒業後、重要なポジションに就かせることはなかなか難しいですが、40代、50代ですでに管理職ならば、大企業でも卒業後に経営陣に就かせることは、充分現実的ではないでしょうか?

経営陣に必要な能力は、ビジネスやマネージメントの知識は勿論ですが、社外とのネットワーク(企業によってはグローバルなネットワーク)などです。これらのスキルを、通常の業務を続けながら得てこられる場所はEMBAしかありません。

欧米企業では、フルタイムへの企業派遣制度は殆どありませんが、EMBAへの幹部派遣制度は結構存在します。よって、学んでいる学生達も、同じような立場で自分の会社を代表して学校に来ているわけです。

結局、最終的に転職されたら終わりじゃないか? という批判もあるかもしれませんが、フルタイムに比べるとEMBAではほとんどの場合リクルーティング・イベントがありません。学びの目的を就職や転職としていないので、多くの学生は卒業後は出世をし、その企業で活躍し続けているケースが多いです。

社内の優秀な幹部、または幹部候補にさらに高いレベルのマネージメントスキルを身につけさせ長期的に経営陣として活躍して欲しい。高い成果を上げて会社を次のレベル(グローバルなレベル)へ押し上げてほしい。もしも、本当に企業がそのように願っているとしたら、社員をフルタイムMBAに派遣するよりも、エグゼクティブMBA(EMBA)に派遣するのが正しい判断ではないでしょうか。

 

Facebookのサイトもありますのでそちらの方も是非のぞいて見て下さい。
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CUHK EMBAプログラムのアドミッション資料

先日、香港の名門ビジネススクールであるCUHKにアドミッション関係の資料を請求してみました。担当者は非常に感じが良く、資料は2日後に届きました。

 

これが、その資料。

 

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かなり重みのあるフォルダーです。

そして中身はどうなっているかというと

 

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スクールの細かい説明の他に、スタディートリップに行った時のDVDも入っていました。

この資料には、歴代の卒業生の名前や肩書がずらっとかいてあるのですが、さっと見たところ日本人は一人も載っていませんでした。(どうやら卒業生は1人いるようですが)

「日本人が殆どいない」=「日本人が持っていない知識やネットワークを得ることができる」ということでもあるかと思います。

 

もしもこのCUHK EMBAプログラム資料が欲しい方は学校に問い合わせされると良いかと思います。海外でもすぐに送ってくれるはずです。

 

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