オンライン学位の時代!

これまで学位取得と言えばフルタイムが中心に考えられてきた。しかし、真のエリートはオンラインで海外大学の学位取得を目指すのだ。

何故HBSやStanfordにEMBAプログラムがないのか?

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このブログを読んだり、EMBAを受験しようとしてリサーチしている方の多くが気になることがあります。それは、何故ビジネススクールとして間違いなくトップブランドであるHBSとStanfordの2校がEMBAプログラムを提供していないのだろう?ということです。

その理由を少しだけ解明してくれる記事がPoets & Quantsにありました。(2011年3月の記事です)

 

“Why HBS, Stanford & Tuck Shun the EMBA”

 

この記事では、ビジネススクールの中でもEMBAを提供していない、HBS、Stanford、Dartmouth Tuckのトップスクール3校について書かれています。細かい内容に関しては記事を読んで頂ければと思いますが、各校の主な理由はこんなところだそうです。

まず、Dartmouthに関しては、(2011年時点では)経済的な理由で必要ないということと、フルタイムへのフォーカスという点でEMBAプログラムを提供することは考えていないということです。あとは、フルタイム学位の価値が損なわれるかもしれないという視点も議論されていたようです。

Stanfordはどうでしょうか? Stanford GSBのミッションとして、” Change lives. Change organizations. Change the world.”というステートメントが掲げられていますが、Stanfordの視点として、主にシニア・エグゼクティブが中心のEMBAプログラムでは、この「変化」を起こす人材を育てるのは難しいからということだそうです。

最後に、HBSはどうでしょうか? HBSの教育方針としては、教授や学生同士の日々のInteractionを非常に重要視しており、EMBAのような週末のみや1ヶ月に一回だけ集中的にキャンパスに来るようなスタイルだとHBSでの学びの強みが発揮できないようです。

 

記事によると、これらの3校がEMBAプログラムを提供しないのは、学校の方向性や教育方針という観点からのようです。しかし、EMBAプログラムをスタートしようと思えば、どこもそんなに時間をかけなくてもスタートできるとも書かれています。ちなみにですが、3校とも、シニア向けにはExecutive Educationのプログラムを提供しており、HBSのAdvanced Management Program, “AMP”というのは非常に有名です。

 

今後これらのスクールがEMBAプログラムを提供する可能性はあるのでしょうか? 個人的には当然ですが、可能性は「ある」のではないかと考えています。

では、EMBAを始めるとしたらどの学校か?

3校の中で一番可能性が高いのは、Stanfordかなと考えています。その理由は以下です。

  1. 既に、シニア向けにStanford GSB内でMSxという12か月のプログラムを提供しており、卒業するとMaster of Science in Management (MS)という学位が得られる。ただ、この学位の価値がMBAに比べてどうなのか…という評価が企業やこれから進学を考える人にあるという点。
  2. カリキュラムの歴史、”Program History”を読んでいると、時代の変化に応じてプログラムの形や名前が変わってきていること。現在の、MSxというプログラムも2013年に変わったばかりではあるが、このプログラムも進学を考える人や学生からのフィードバックを見ながら学校は時代に合った最適な形に変えてくるのではないかという点。
  3. 最後に「需要が必ずある!」という点です。MBAでの高いブランド力があるStanfordのEMBAなら行きたい人が世界中にいる。そして、学校へのアクセスが比較的容易という部分です。(EMBAに関しては、ここは非常に重要)

 

ということで、一番条件が揃っているStanfordはもしかしたらEMBAを始めるかもしれません。(勿論、その保障はなし)。

その次に可能性があるのは、フルタイムMBAも他と比べて少人数性のDartmouthなのかな?と思いますが、他校と比べてNYなどからのアクセスに時間がかかってしまうという問題点があるので、EMBAプログラムをスタートするとしたら、ジョイント・プログラムでのスタート?ジョイントDegree?若しくは、メトロキャンパスを開設してのスタートとなるかもしれません。

最後にHBSですが、今後EMBAプログラムを開始する可能性は、(勿論ゼロではないかと思うのですが)他と比べると低いのかなという気がします。HBSではExecutive Educationという枠組みではあるものの、AMPが既にCertificateとしても企業や個人から大きな知名度を得ているということがあります。そして、HBSは現在、シニア向けよりもHBXというデジタルのプラットフォームでCOReというビジネスのファンダメンタル的な教育をスタートさせたりしていて、これからビジネスエデュケーションの新しい市場を切り開いていこうとしているのかなという気がします。

 

 

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