オンライン学位の時代!

これまで学位取得と言えばフルタイムが中心に考えられてきた。しかし、真のエリートはオンラインで海外大学の学位取得を目指すのだ。

EMBAに行くことのリスク

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これまで、EMBAは通うにあたって職場を去る必要がないことから、リスクに関してはフルタイムMBAよりも低いのではないかと常々言ってきました。

EMBAを卒業すると現職で出世できるかもしれないし、様々な知識やスキルが身に着き良いポジションに転職できるかもしれない。キャリアにおいては、バラ色の人生が待っているのではないか?と思われる方もいるでしょう。

確かに、これらはある程度間違いなく正しいわけですが、EMBAに通うということは2年間近くかそれ以上、会社員(または経営者)と学生という2足の草鞋を履き続けるわけです。全くリスクがないわけではありません。そんなわけで今日はEMBAに行くことのリスクを考えていきたいと思います。これらを通う前に知っておけばそれなりに事前対策もできるかもしれません。

 

1.職場での立場が危うくなるリスク

殆どのEMBAプログラムでは、通うにあたって入学前に現職の上長や会社から「XXがEMBAに通うことを認める(理解する)」的なことを記した正式なレターを提出する必要があります。これは、通い始めて会社や上司が「こんなに時間取られるのか?!XXはまた休みか?」みたいなことを言い出した時に、「あらかじめ了承取ったでしょ」といえるための重要な証拠(レター)なわけです。

ただ、こんなレターがあったとしても多くの場合、職場から給料をもらってるわけですから学校に通いはじめて、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうと職場での評価は落ちてしまうでしょう。特に日系企業で、EMBA生を一度も送り出したことがないような企業に勤務しており、現在の役職が中間管理職あたりだと周りに理解してもらうのに非常に苦労するでしょう。外資系に勤務していたとしても、上司や周りの理解がなければ職場での立場は危うくなりかねません。

だからといって、仕事のことを考えすぎて、学校での授業中も仕事をしてしまったり(自分も結構そうしていましたが…)すると今度は、授業がチンプンカンプンになってしまい復習や課題に余計な時間がかかってしまいます。

この辺りのバランスというのは非常に難しいです。どんなに頑張っても、殆どの方が苦労するのがこの仕事と学業とのバランスのとり方だと思います。

 

2.卒業できないリスク

EMBAに通ったからと言って、当たり前ですが全員が卒業できるわけではありません。きっちり授業に出席し、課題をこなしテストで合格して単位がもらえるわけです。大学の勉強と全く一緒です。ですので、やはり勉強しないで期末テストを受けると落第する可能性があります。アメリカのスクールでは、多くの場合、成績評価が統計学のカーブで決定されます。どういうことかと言うと、クラス全員が好成績を出すと、自分も好成績を出さないとある程度の評価がもらえない。これは、なかなか厳しくて、プログラムも半年から1年が過ぎてくると、途中での脱落者や落第者が出てくるわけです。そうなると優秀な人達だけが残り自然とクラスの平均点も上がってくる、競争がどんどん過酷になってくるわけです。1年経てば慣れる、という部分も勿論ありますが成績に関していえば競争が激しくなってくるのは間違いありません。

ちなみにこれは参考程度で、毎年数は違いますが自分が通った年のEMBAプログラムでクラスメートが90人いたうち、約20%が2年で卒業できませんでした。勿論、これは成績の問題だけではなく、仕事や家庭の都合上学校に通えなかったなど様々な理由がありますが、はっきり言ってトップスクールのEMBAプログラムは甘くはありません。

 

3.学位がそれほど評価されないリスク

多くの方が「今の時代MBA取っても安泰じゃないのはわかってる!」や「MBAの肩書よりも中身!」と言い、このようなことを理解しながらEMBAを受験したり通ったりしていると思います。

しかし、アメリカではトップスクールの肩書は相当強力です。ま、日本でも少し前ハーバードMBAを名乗っていたショーンK氏がいたように、トップスクールMBAという肩書は時によって強い武器になります。そして、学校でも「君たちはトップスクールのEMBAに通っているんだよ!」「すごい知識を持っているんだよ!」「なんでもできるよ!」とアメリカ的に褒め称えてくれるわけです。そんな環境に2年間身を置くと、勘違いしてしまう人も出てきてしまうでしょう…。(…)

ただし、当たり前ですがMBA(EMBA)はどこででも評価されるかと言ったらそういうわけでもありません。人によってはMBAと言ったら、フルタイムMBAが主流だろ!EMBAって金で学位を買ってるようなもんじゃん!なんて事を言われる場合もあります。

日系企業の職場ではそもそも、MBAという肩書があるからどうってわけでもありません。逆に変な議論を吹っ掛けられて、MBAは大したことない的なレッテルを張られてしまう場合もあります。

この辺はある程度、押さえておくべきところかもしれません。

 

さて、今日はこのようにEMBAに行くことのリスクを3つほど書いてみました。人生の選択には様々なリスクがつきものなわけですが、予め理解しておけばそれなりの対応も可能です! EMBA受験を考えていらっしゃる方、通う前の方、通うとこんなことが起こるかも!という意味でしっかりと準備をして頑張ってほしいと思います。

 

 

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